
芝生の種類
芝生は品種が豊富で、比較的温暖な地域に適する暖地型と冷涼な地域に適する寒地型とに大きくわけることができます。暖地型は、日本芝(野芝・高麗芝・ビロード芝)や欧米で牧草として改良された西洋芝の一種バミューダグラス類があります。寒地型芝には西洋芝のベントグラス類、ブルーグラス類、フェスク類、ライグラス類があります。日本の気候・環境では、暖地型の芝生のほうがよく生育します。寒地方の芝は、夏の暑い時期に枯らしてしまうケースが少なくありません。
暖地型芝 日本芝生
野芝
日本芝生の中で、最も環境に対する適応力があります。乾燥や踏圧、病害虫に強く耐寒性もありますが、生長が遅く感触は粗いです。法面やゴルフ場のラフに使われます。本州から九州にかけて自生していますが、一般には栽培種をりようしています。これは、日本芝生の種が発芽率が10%と低い為です。
高麗芝
日本では東北以南で最も多く使用されています。葉の幅は、野芝より細く、平均して3mm前後です。刈込みによって、美しい芝生になります。特に姫高麗芝は踏圧に強く、密生していて、色も鮮やかです。個人宅やゴルフ場のグリーンに使用されます。野芝同様、発芽率が極めて低く切り芝やほぐし芝で繁殖させます。
暖地型芝 西洋芝生
バミューダグラス
多年生芝草で、生育適温が高く乾燥には強いです。芝の生長は、暖地型の中でもっとも早いですが、寒さや日陰には弱いです。改良種のティフトン系は、葉が細く、刈込みや踏圧からの回復が早く、競技場で利用されています。関東や九州にかけての法面保護などにも利用されています。
ウィーピングラブグラス
葉の長さが25〜50cmに達する株状の多年生芝草です。暖地型ですが、比較的低温にも強く、東北地方以南の日陰湿地なら場所を選ばす育ちます。葉は細長く先が垂れ下がります。家庭の庭で使用されることはなく法面緑化など土壌浸食防止に使用されることが多いです。
寒地型型芝 西洋芝生
ベントグラス類
長い地上匍匐茎を持っていて緻密な芝地を作ります。寒さや低刈りに強いですが、根が浅いので乾燥には弱いです。土中温度が高くなる時期は適切な排水、水遣り、病害虫対策が必要になります。株立ち性のコロニアル系と匍匐性のクリーピング系があります。
ブルーグラス類
地上匍匐茎によって地面を被覆する多年草です。冷涼地に適していて、世界で最も広く栽培され利用されています。踏圧には強いが、低刈りには向きません。発芽後1〜2年目の生育は遅く3〜4年目あたりから生育が旺盛になりその後、寿命は長いです。
フェスク類
環境適応力があり、乾燥と日陰に強いですが暑さには強くありません。法面で土壌浸食防止に使用されています。一般的なのがレッドフェスクです。クリーピング・レッドフェスクはベントグラス類やブルーグラス類と混播されることが多い品種です。
ライグラス類
牧草として重要な種類です。低湿に強く、生長が早いです。寿命が短いので家庭で利用されることはありませんが、早期緑化や暖地型芝の冬期緑化のためのオーバシードに利用されます。1年生のイタリアン種と短年生のペレニアル種があります。

